2017.10.1(日) 17:30開店 18:30開演
落語とおいしいごはんの会~立川らく人さんをお迎えして~
落語 と おいしいごはんの会 ~立川らく人さんをお迎えして~
練馬在住の落語家・立川らく人さん(Twitter:@tatekawarakuto)の落語を楽しみつつ、としえママのご飯も召し上がっていただこうという企画です。
耳と胃とどっちも幸せになれる時間をお楽しみください。
2017.10.1(日)17:30開店 18:30開演(終演後、21:00まで営業)
軽食つき 2,000円(ドリンク別)
予約は特に必要ございませんが、ご希望のかたは Twitter: @Onescafe1 へDMにて、または、ページ最後部のメールフォームにてお申し込みください。折り返しご連絡いたします。

権助魚/ちりとてちん/厩火事
【本日のとしえごはん】
栗ごはん、油揚げと小ネギの味噌汁、お惣菜盛り合わせ(ししゃもの南蛮漬け、ツブ貝とオクラの卵とじ、カブの酢漬け、焼き茄子)、うさぎのゼリー菓子、二十世紀梨
◆◆◆
らく人さんは練馬にお住まいの方で、そもそもOne'sCafeにはふらりとごはんを食べに来てくださっただけだったんですが。
「え、落語家さんなんですか」
「そうなんですよ」
「えー、じゃ、いつかここで落語会やってくださいよー」
「いいですよー」
…らく人さん、そんな会話を本気にしてたかどうかはわかりませんが、としえママには社交辞令、通じません(笑)
そんなふわっとした会話が、気づけば本当になって、One'sCafe初の落語の会、開いちゃいました。
らく人さんの「座布団と高座さえあればどこででも噺はできます」の大きな気持ち、としえママの「なんか面白いことはやっておきたい」の面白がりの気持ちが合体して実現したこの会。落語会というには店としてはおこがましくもあり「落語とおいしいごはんの会」というタイトルにさせてもらったのですが、名は体、で、実際にそんな会になりました。
◆◆◆
観客は10人ほど。こじんまりと。
One'sCafeは狭いので、10月になったというのに、10人も入れば熱気もあってだいぶ暑くなりました。
らく人さん、マクラで「暑いですねえ、まだちょっと早かったんじゃないか、もう少しあとでもよかったんじゃないか」と実感半分、冗談半分!? 笑いを取ります。
扉を開けて扇風機も入れての上演で、目の前を車は通るわバイクは走るわ、やりづらかったんじゃ、と思うのですが、らく人さん、細身なのに声が大きくてよく通っていたので、こちらは楽しく聴けました。
カフェを通り過ぎた皆さんにも噺はよく聴こえたんじゃないでしょうか。
まずは「権助魚」。
旦那の浮気を疑うおかみさんが権助を旦那の外出のお供につけるのですが、旦那はおかみさんより多く小遣いを渡し、おかみさんにうまく言い訳をしろ、とひととおり指南して権助を帰します。この指南を受けた権助の間抜けぶりが見ものの噺。
サゲはいくつかありますが、いずれにしても洒落で終わります。
http://senjiyose.cocolog-nifty.com/fullface/2005/05/post_3367.html
らく人さんの権助のほんわか~っとしたおとぼけぶり、可笑しかったです。
続いて「ちりとてちん」。
実は「おいしいごはんの会」ですので、食べ物の噺をお願いしてあって、それで選んでくださったもの。
有名な噺ですね。知ったかぶりをして皮肉ばかり言う金さんをこらしめようと腐った豆腐に唐辛子を混ぜたものを台湾土産の「ちりとてちん」だと偽って食べさせようとするうちに…。
江戸では「酢豆腐」、上方では「ちりとてちん」。噺家さんによって細かい部分はだいぶ違う噺です。
http://senjiyose.cocolog-nifty.com/fullface/2005/08/post_8efa.html
とにかく、眼目は金さんが腐った豆腐とも知らずに臭いと闘いながら飲み込むくだり。
らく人さん演じる金さんののたうちまわる様に、みなで大笑いでした。
終わってから「食べ物の噺ということで選んだんですが…よく考えたら腐った食べ物の噺でしたね、食欲がなくなりかねない」(笑)
本当は二席でお願いしていたのですが、まだ時間もあるので、ということで一席追加してくださいました。
「厩火事」
旦那と喧嘩しては大家さんに愚痴ばかりのおかみさん。大家さんにそんなに言うなら旦那の本性を試せばいいと、厩が火事になっても大切な白馬より家来を心配した孔子の例を引いて、旦那の大切なものを壊しても身体を心配してくれるなら本物だ、やってみろと諭され、大事な瀬戸物を割ってみたところ…。
http://senjiyose.cocolog-nifty.com/fullface/2005/08/post_8efa.html
らく人さんのおかみさん、なんとも、ぽわーんとしたおかみさんでした。
ちっとも人の話を聴いてない感じが「いるいる!!」(笑)
らく人さんの噺は現代的なくすぐりも混ぜつつ、品があって壊れない。端正な落語だな、と思いました。
楽しかった。気持ちよく笑って、楽しい時間になりました。
◆
終演後はらく人さんも交えてみなでとしえママのごはんを食べつつ歓談。
らく人さんのお仕事のこと、落語家になるまでのお話などなど、いろいろお伺いしてこれも楽しい時間でした。
いらしていただいた皆様には、耳も胃も楽しんでいただけたのであれば幸いです。
たくさんのお運び、ありがとうございました。
実現にあたってはいつものごとく、劇団一の会の坂口さん、ニーナさん、劇団員の皆様には多大なるご協力をいただきました。特に坂口さん、尚くん、高座の設営ありがとうございました! 萌生ちゃん、エリーちゃん、当日のお手伝いありがとうございました! ニーナさん、お忙しい中、足を運んでくださって感謝です。
そして、樽の上でもやったことありますから、とにこにこ引き受けてくださったらく人さんに何よりも感謝を。
皆様に支えられてできているOne'sCafeです。多謝。多謝。
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